30日(日)その2.昨日15時から文京シビックホールで「響きの森クラシック・シリーズ ・第85回演奏会」を聴きました。プログラムは①ベートーヴェン「ピアノ協奏曲第5番 変ホ長調 ”皇帝” 作品73」、同「交響曲第5番 ハ短調 "運命” 作品67」です。演奏は①のピアノ独奏=小山実稚恵、管弦楽=東京フィル、指揮=小林研一郎です

手元のチケットが通路側席になっていたので、「あれ、ここでいいんだっけ?」と疑問に思いました。通路から3つくらい入った席だと思い込んでいたからです。なぜそう思ったかというと、今シーズン1回目のコンサート(8/2)が他公演とダブっていて聴けなかったので、前シーズンの席しか記憶になかったからです。そういえば、今シーズンは通路側席が取れていたのだと思い出しました。来シーズンも通路側席が確保できているので一安心です
オケは12型で 左から第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、その後ろにコントラバスという いつもの東京フィルの並び。コンマスは依田真宣です
1曲目はベートーヴェン「ピアノ協奏曲第5番 変ホ長調 ”皇帝” 作品73」です。この曲はルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(1770-1827)が1809年に作曲、1811年にライプツィヒで初演されました。第1楽章「アレグロ」、第2楽章「アダージョ・ウン・ポコ・モッソ」、第3楽章「ロンド:アレグロ」の3楽章から成ります
小山の独奏ピアノとオケの雄大な演奏により第1楽章が開始されます。堂々たる演奏はクラシックの王道を行く演奏と言っても過言ではないでしょう。第3楽章までスケールの大きな演奏が繰り広げられました
満場の拍手とブラボーが飛び交う中、カーテンコールが繰り返されました。小山はベートーヴェン「エリーゼのために」を自在なテンポで演奏、再び大きな拍手を浴びました

プログラム後半はベートーヴェン「交響曲第5番 ハ短調 "運命” 作品67」です。この曲は1807年から08年にかけて作曲、1808年にアン・デア・ウィーン劇場で「交響曲第6番”田園”」他と共に初演されました。第1楽章「アレグロ・コン・ブリオ」、第2楽章「アンダンテ・コン・モート」、第3楽章「アレグロ」、第4楽章「アレグロ ~ プレスト」の4楽章から成ります
コバケンの指揮で第1楽章に入りますが、冒頭から依田コンマスの身体を張ったオーバーアクションが目を引きます。「オレについてこい!」と言わんばかりに身体を大きく動かし楽員をリードします。ホルンが元気です。終盤のオーボエ独奏も明快です。第2楽章ではフルートが美しい演奏を展開しました。第3楽章から第4楽章に切れ目なく続く緊張感は独特の世界です。まさに「暗から明へ」の転換です。終始緊張感に満ちた演奏でした
満場の拍手の中、カーテンコールが繰り返されました。コバケンはいつものようにマイク🎤を持って再登場、拍手を制して「今日はアンコールにダニーボーイを演奏しますが、面白いシュコウをころした・・・いや、殺してはいけませんね、趣向を凝らした演奏でお届けします。小山実稚恵さんに加わっていただきます」とアナウンスしました(会場:拍手)。すると、ステージ上手側に片づけられていたピアノの手前に小山が登場し、ピアノ・ソロで「ダニーボーイ」のメロディーを静かに弾き始めました。弾き終わる直前から弦楽器群が演奏を引き継ぎますが、最初はヴィオラ、チェロ、コントラバスといった低弦によりメロディーを紡ぎ、次いで高音部のヴァイオリンセクションに引き継がれました。そして最後に再び小山のピアノに引き継がれ、静かに曲を閉じました
コバケンはつくづくエンターテイナーだな、と思います。彼のステージマナーを見ていると、自らは音を出すことのない指揮者としての作曲家への敬意、楽団員への敬意、そして聴衆への敬意を感じます。こういう丁寧な指揮者は唯一無二でしょう。1940年4月生まれなので今年 満85歳。世界に目を転じれば満98歳の現役指揮者ヘルベルト・ブロムシュテットという指揮界のレジェンドがいますが、日本では最高齢の現役指揮者の一人です。まだまだ現役で活躍してほしいと思います
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今日はNHKホールにNHK交響楽団Aプロ定期演奏会を聴きに行きます🐯
