4日(水)。昨日の日経夕刊に、トランプ大統領は2日の米紙ニューヨーク・ポストのインタビューで、イランへの米軍の地上部隊派遣について、「私は地上部隊の派遣を躊躇しない。どの大統領も言うように『地上部隊を派遣しない』とは言わない」と明言したーという記事が載っていました。トランプ政権は歴史に学ばないことが明らかになりましたね。イラク戦争での失敗の二の舞が目に見えるようです。戦争が長引くことでイラン、アメリカ双方の多くの兵士が死傷し、ガソリン代や電気料金が値上がりし、その結果 トランプ政権の支持率は最低を記録し、秋の中間選挙では共和党が大敗するでしょう。現時点はトランプ独裁政権の終わりの始まりです
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5月に開催される「ラ・フォル・ジュルネ TOKYO」の先行抽選販売の抽選結果が発表されました。私は5月3日(日・祝)19時15分から東京国際フォーラムホールD7で開かれる公演番号136「アンヌ・ケフェレック & ガスパール・ドゥエンヌ ピアノ・デュオ公演」の抽選に応募していましたが、当選しました。座席番号はチケットを引き取りに行かないと分からないので、今日コンビニに取りに行きます

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昨日、角川シネマ有楽町で中嶋梓監督による2026年製作映画「ブーニン 天才ピアニストの沈黙と再生」(1時間51分)を観ました

ロシア(旧ソ連)出身のピアニスト、スタ二スラフ・ブーニン(1966~)は1985年に19歳で「第11回ショパン国際ピアノコンクール」で優勝し、鮮烈なデビューを果たしました。その後も世界を舞台に華々しい活躍を続け、特に日本では同コンクールの際の様子が「NHK特集 ショパンコンクール’85 ~ 若き挑戦者たちの20日間」で放送されたことをきっかけに「ブーニン・ブーム」と呼ばれる熱狂的なフィーバーが巻き起こりました。しかし2013年に突如として表舞台から姿を消し、その後9年間、持病の1型糖尿病による合併症や左肩の石灰沈着性腱板炎による左手麻痺、さらには自宅で転倒して左足首を骨折し、左足首を8センチ短くする大手術を受けるなどピアニスト生命を脅かす様々な困難に直面しました。ブーニンは、妻・榮子の全面的なサポートのもと懸命なリハビリの末、2022年に遂に舞台への復帰を果たしました

この映画は、復帰への道を共に歩んだ妻・榮子との絆や、彼を敬愛する著名ピアニストたちの証言などを交えながら再生への奇跡を追い、苦悩と葛藤の末にブーニンが辿り着いた景色を映し出しています。さらに、本作では2025年12月にサントリーホールで開かれたリサイタルの様子を、ドキュメンタリーの途中に挟み込む形で完全収録し、ショパンをはじめ様々な作曲家の作品を演奏する様子が映し出されています

この映画を観るまで、ブーニンというピアニストのことを全く知らなかったと思い知らされました。衝撃的だったのは、左の靴だけが8センチ上げ底になっていたことです。これではペダルを上手く踏めないのではないか、と思いました。また、左手の痺れはピアニストにとって致命的です。ブーニンは「右手でメロディーを弾いても、左手がついていけないのです」と嘆きます。プロのピアニストにとってこれほど辛いことはないでしょう。しかし、彼には練習しかないのです

第11回ショパン・コンクールで、19歳のブーニンがショパン「ワルツ 作品34-3”猫のワルツ”」を弾くシーンが映し出されますが、”緩急強弱自由自在”とでも言えばいいのか、とにかくそのスピード感と圧倒的なテクニックに言葉が出ません。こんなすごい演奏は誰にも出来ないのではないか、と思わせる圧巻の演奏です。当時のショパン・コンクールは、聴衆は拍手をしてはいけないことになっていたそうですが、この時は聴衆総立ちのスタンディング・オベーションが巻き起こりました
復帰してからのエピソードで印象的だったのは、ショパンの「エチュード作品10-3”別れの曲”」の練習シーンです。いくら練習しても「どうしても思うように弾けない」と嘆くのですが、「(追い求める)理想が高すぎるのでは?」との問いかけには、「すぐそこにあるのに、掴むことができない」と答えます。彼はとうとう復帰ツアーでこの曲を取り上げませんでした。私のような音楽素人には、それほど技術的に難しい曲だとは思えないのですが、ブーニンにとっては技術の問題ではない、その先にある何かなのでしょう。世界中のピアニストたちは、この曲をどのような覚悟を持って弾いているのだろうか、と考えてしまいました
映画を観て気が付いたのは、1985年の頃はスタインウェイを弾いていたのが、2022年の復帰以降はイタリアの新興ピアノメーカー、ファツォリを弾いていたことです

この映画では、前述の通り サントリーホールでのリサイタルが全て収録されていることもあり、数多くの楽曲が全編を通して流れます ⇒
ショパン「ノクターン 第20番 嬰ハ短調 ”遺作”」、同「プレリュード 第15番 変ニ長調 ”雨だれ”」、同「マズルカ 第11番 ホ短調」、同「ワルツ 第9番 変イ長調 ”告別”」、シューマン「色とりどりの小品 作品99」より「3つの小品」、メンデルスゾーン「無言歌集」第1巻より第1番 ホ長調「甘い思い出」、J.S.バッハ「平均律クラヴィーア曲集」より、同「チェンバロ協奏曲 第4番」より、同「主よ、人の望みの喜びよ」erc
この映画を観て、ピアノを弾くということはどういうことかを、あらためて考えされられました。プロ・アマ問わず ピアニストの皆さんには是非観てほしい映画です
ショパン・ファンはもちろん、クラシック・ファン必見の映画です。強くお薦めします
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今日は東京芸術劇場コンサートホールに「都民音楽フェスティバル 東京交響楽団」のコンサートを聴きに行きます🐯
